【卒業生インタビュー】石津悠人さん #1

Dコート卒業生に、その後の生活やDコートでの学びについてインタビューするコーナー。記念すべき第1回目は、高校卒業後、東京大学に進学した石津悠人さんに話を伺いました。

大学生活について

ーー高校を卒業して2年が経過しましたね。現在、どのような状況ですか?

 

石津:高校卒業後、東京の大学に進学し、現在は2年生です。昨日ちょうど理学部の生物学科に合格しました。

 

ーーその学科に行くことは、高校生のときから決めていたんですか?

 

石津:最初の段階では後期教養過程の認知脳科学コースに行きたかったこともあり、認知脳科学などの勉強をしていましたが、自分が思い描いていたものと違ったので断念しました。同じような場所を探していたところ理学部の生物学科で脳科学の研究を行っている研究室があることがわかり、志望しました。 

 先生は大学院の授業を担当されていて、脳科学の聖地といわれるカリフォルニア大学サンフランシスコ校でも教えていらっしゃったことがある方でした。今後、アメリカの大学院に留学するうえでもつなげてくれる可能性も考慮してこの研究室を選びました。

 

ーー1年生の時はどのような大学生活でしたか?

 

石津:勉強はそこまでしていませんでした(笑)勉強はテストの直前にしていました。

勉強以外では、将来を考えるいい機会になると考えて、さまざまなイベントに足を運びました。

 

ーー大学の外に気づきや学びを求めて出ていたということですか?

 

石津:そうですね、むしろ外が中心でしたね。自分で調べて学外の脳科学シンポジウムなんかに行ったりしてました。

 

ーーサークルには入っていましたか?

 

石津:夏休み明けから「演劇」と「謎解き」のサークルを始めました。中心にしていたのは、某テレビ番組に謎解きを定期的に出題する活動です。これを毎週行っていました。他には、通信教育の国語と算数の教材を解いて、教材の内容にリンクしたような「謎解き通信」というものを毎月発行していました。

 

ーー1年目の大学生活を一言で言うと?

 

石津:1年目は種蒔きの印象が強いです。いろんなイベントに参加したりしていました。1年前に参加したコミュニティが、今になって新たなコミュニティにつながったりしています。

 

今後の展望について

ーーこれから勉強していきたいことはありますか?

 

石津:興味がある分野は、笑いと遊びといった創造性を高めるようなことが、脳にどのような影響を及ぼしているのかということです。その他には、進化教育学という動物行動学において動物の学習を研究するものに興味があります。教育心理学なども面白そうだなと思います。

 

ーー大学生活があと2年ありますが、どのような大学生活にしたいですか?

 

石津:大学に通う意味を、自分では「人のつながりを増やすこと」と位置付けています。今、参加しているコミュニティは1年生の時に比べると増えています。それをこれからも続けていきたいと思います。

その他では、今まで培ってきた知識、専門課程で学んだことをアウトプットする場を増やしたいと考えています。人との付き合いをもって、将来の方向性を議論していきたいです。

 

ーー大学生活はもちろん、その先も見据えながら活動されているということですね。

 

石津:将来的には科学の使用法や教育メソッドに落とし込んで、学校の先生などに教えていければビジネスになるのではと考えています。ビジネスの事例はすでにあるので、その先を見据えながら、挑戦していけたらと思っています。

 

Dコートでの学びについて

ーーDコートに入ったきっかけは?

 

石津:高校生活に退屈して、家で新聞を見ていたときにDコートの記事を発見しました。ディスカッションを主軸に置いた習いごとはなかなかないなと思いました。学校の中で議論することや意見を言うことは苦手だったので、自分の意見をはっきり言う能力を身につけたいと思っていました。 

 また、当時は人と仲良くなる方法を模索していたので、そのような意味でも話す場を求めていました。

これがDコートに入ろうと思ったきっかけです。すぐに心を開いてくれるDコートの環境は溶け込みやすかったです。

 

ーー実際にDコートでディスカッションしてみてどうでしたか?

 

石津:時間を忘れるくらい楽しかったです。とにかく時間が早く感じました。話し込んでしまって1つのテーマだけで時間を使い切ってしまうことも多々ありましたね。

 

ーーDコートを通じてどのようなことを学びましたか?

 

石津:人前で話すときは誰しも緊張すると思いますが、Dコートでは話す準備をする時間があります。

時間をとって準備をしておけば、準備次第で何とかなるのではないかと思うようになりました。

ディスカッションは、自分の考えをみんなに認めさせるのではなく、それぞれの違う視点を取り入れることにより自分の考えを相対化する基準にできるところがいいところだと思います。他の人の意見で自分が気づかなかったことを取り入れたりすることもできます。

自分の意見をよりよくすることや他の人の意見を知り取り入れることが、「個の多様性」につながる。これが何より重要だと感じました。

 

ーー自分自身の中に多様性が生まれる、という体験ですね。

 

石津:今までは、仲のいい友達はみんな同じ考えを持っているんだと思っていました。

でも、それは表面的に迎合しているだけのこともあって…。自分と他人の考えは違います。

そう考えると、相手の考えを正しいと思えるか納得できるかは置いといて、相手の考え方を理解するだけでもコミュニケーションは成立するんだと気づきました。 

 物事の良い悪いの評価なんて、そもそもしなくてよかったんです。その考え方は、ディスカッションだけでなく日々の会話にも使えて、自分の話し方も変わったと思っています。

 

ーー最後に、現役の生徒やこれからDコートに通う生徒に向けて一言お願いします。

 

石津:伸び伸びと楽しみながら学んでほしいです!

 

Dコートは、体験授業を行なっています。ぜひお気軽にご参加ください!


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